有機化学の試験作成などで、分子構造をどう描いているのか?疑問に思う学部学生もいると思います。
主に使われているソフトは次の2つでしょう。
1 ChemSketch(フリーソフト)
ダウンロード方法
(1)ACD/Labsのサイト(http://www.acdlabs.com/)から上部のバーの Freeware をクリック
(2)表示された一番上にある「ACD/ChemSketch Freeware」をクリックすると記入フォームが表示されますので、氏名、メールアドレスなどの情報を記載します。
(3)表示されたフォームに必要事項を記入するとダウンロードページに移動できるので、ダウンロード可能です。
使い方については、私は使用していませんので、よくわかりませんが、次のような動画がありますので参考にしてください。
2 ChemBioDraw(有料、名前にBioが入りましたが、一般にChemDrawと呼ばれています。)
私自身は、このChemdrawで化学構造式を描いています。
老舗的な存在で有名なソフトです。有料ですが、サイトライセンスを岡山大学の化学系の研究室で共同で購入しています。
ですので、岡山大学の学生であれば使用可能です。
ダウンロード方法
(1)こちらのサイトで必要情報を記入し、メンバー登録します。
(2)こちらのサイトでダウンロード認証をします。
使い方については、Chem-Stationに丁寧な説明が書かれていますので参考にしてください。
使用方法(準備編)Chem-Station
使用方法(基本機能)Chem-Station
使用方法 作図編①:反応スキーム Chem-Station
使用方法 作図編②:触媒サイクル Chem-Station
実は、このChemDrawには、「ホットキー」という隠れた便利機能がついています。
このホットキーについての、詳しい説明はこちら。
そういう機能があるのは前から知っていましたが、私自身、ごく最近まで、使ったことはありませんでした。
ふとしたきっかけで使ってみたのですが、いちいちツールボックスに戻って、ベンゼン環や5員環やテキストボックスなどを選んで描く必要がないので、簡単かつ美しく、そして何よりも素早く分子を描けるので、病みつきになっています。
例えば、次のような構造の分子でも、
わずか20秒程度で描けてしまうようです。
ということで、どのくらい早く描けるのか、実際に実験してみました。
ホットキー非使用時(田嶋) 1分50秒
ホットキー使用時(田嶋) 1分07秒
ホットキー使用時 (ホットキーを使い始めて1週間の大学院生 M1)1分37秒
もう少し練習すれば、20秒は無理にしても、2倍の効果は見込めそうです。