本年度発足の、新学術領域研究(#4906)「光合成分子機構の学理解明と時空間制御による革新的光-物質変換系の創製」のキックオフミーティングに参加しました。普段から、複雑な反応系構築の鍵は「時空間制御」であると感じていますので、非常に共感する点の多いミーティングでした。
【詳細】
新学術領域「革新的光物質変換」キックオフミーティング日時: 2017年8月31日(木) 13:00~
場所: CIVI研修センター 新大阪東 5階ホール(E5Hall)
【メモ】
- 天然と人工の光合成系を組み合わせるというのは、言うは易しだが、かなり難しそうに感じる。
- が、一方で、こうした異分野をつなぐインターフェースは、必ず、有機化学の出番だと感じ、勇気づけられた。
- 沈先生の最新のご研究の価値がよく理解できた。これは、有機金属錯体の触媒反応のメカニズムを追いかけ、活性種の結晶構造を見ようとしている研究と同じアプローチで、実は、化学者がとても理解しやすい話だった。まだ、X線が取れていない不安定中間体が3つもあるということで、(当然難しいものが後に残るから)、とても大変そうだが、とても楽しみ。
- 太陽の光量子束密度の問題を解決する鍵となる光捕集アンテナとして、カーボンナノチューブが有効であることを、スペクトル的に証明できれば素晴らしいと感じる。
- 分子系と無機半導体系をどう繋げるか?その界面に何が必要かといった点は、ちょうど我々の興味と合致している。
- 酸素にこだわらず、過酸化水素生成光触媒と組み合わせた研究を一つ考えてみる必用がある。
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