【1】今日までの範囲で、諸君は分子の気持ちを考察する基礎をすべて手に入れました。重要なポイントは、元素や官能基が何であれ、分子の性質は、同じ法則にしたがって決まっているということです。暗記しなくても、分子の構造から考察すれば、ある程度のところまでは簡単に予想できてしまうのです。
【2】分子構造と酸性度の関係は、分子設計の基礎になります。皆さんが望みの機能を持つ分子をデザインするとき、今日勉強した知識を総動員してデザインすることになるわけです。
【3】特に、置換基効果は有機化学の醍醐味ともいえます。有機合成化学はもちろんですが、酸性度を微調整するように、色(吸収波長)を変えたり電気伝導度をコントロールしたり、有機材料化学の出発点もここにあると言えます。
【4】したがって、本日の講義内容は、今後出てくるすべての有機化学において、反応や機能を考察する時に使う重要なものです。
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分子の気持ちを分かりたければ
形をよく観て 考える
後は
ちょっとの経験と、勉強だ。
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