【1】ルイス構造式で分子の結合の分極や形式電荷について考えたら、それを足がかりに分子間相互作用を考えることができる。そうすれば、沸点や溶解性などについても自由自在に予想できちゃう。覚えるのではなくて、考える。
【2】官能基は分子の個性そのもの。官能基をよく知ることで、分子をぱっと見ただけで、ああ、この分子ってこんなヤツなのね、と分かる。それが大切。
【3】命名法には、いろいろな種類の官能基名やルールを覚える必要があってつらいって思う人がいるけれど、僕らは普段いろいろな個性の人と付き合って、楽しく毎日を過ごしているし、名前だって覚える。まず興味を持って接する。そして、何度も出会って名前を呼ぶ。これが命名法をマスターするコツ。
だから、問題を解くことで繰り返し名前を呼ぼう。
【4】そして、IUPAC名は世界共通語。外国の研究者に、そのまま通じる化学の言葉。
【5】構造異性体を考え、その性質の違いを予想することは、将来、「未知の化合物の構造を解き明かす」時に必要となるセンスです。例えば、諸君が宇宙旅行で知らない惑星に不時着したとしよう。そこで、素晴らしく可愛らしいネコのような生き物に出会い、思わず撫ぜたら右手をガブリと噛まれたとしよう。イテテテて。なんだよ〜!って思っていたら、その手が紫色に腫れ上がってきて、あれ、もしかして、あの可愛いネコって毒ネコなの?ってなったとして、やばいよ、地球に毒ネコなんていないし、このままでは命にかかわるかもってなったとして、質量分析をしたら、C10H18OSだって分かったとして、それからどうするよって話。
【6】VSEPRの考え方を使えば、ルイス構造式から、分子の立体構造まで分かる。分子模型と合わせて使えば、これ以降、あなたの化学は、2Dから3Dへと進化したことになります。
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