基礎有機化学2018 勉強のヒント(第5回)

【1】皆さんの分子のイメージが、2Dから3Dへ、そして、静止した3Dから、活発に動く構造体へと変化したことと思います。分子が生き生きと動き回る様子をイメージできるようになると、有機化学ほど楽しい学問はありません。ほんのわずかなエネルギーの違いで、分子の立体配座が大きく変わり、それがまた次の大きなエネルギーの違いを生みだす。生命の持つダイナミズムの根源は、まさに、有機分子の立体配座の集大成と言えます。ぜひ、頭の中に動く分子がイメージできるようになって下さい。分子の動きを理解するためには、分子模型をいじり倒すのが一番です。

【2】最新の有機化学では,なんと,下に示したようなめちゃ歪んだ化合物の合成に成功した人がいます。まだ誰も作ったことのない化合物もあります。分子の芸術!皆さんもチャレンジしてみませんか?

【3】シクロヘキサンの立体配座をちゃんと書けないと、試験で点数が取れません。綺麗な立体配座が書けるように訓練して下さい。(sp3を意識した方向に置換基を生やすこと!)

ボールが止まって見える人 分子が動いて見える人 どちらも訓練次第

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