オープンキャンパス (8/10, 11)

8月10日(土)、8月11日(日)にオープンキャンパスを開催しました。
当研究室では、1・2年生向け研究室ツアー② 「光る分子と光らす分子」(環境化学学生実験室,701室)を担当しました。
猛暑にもかかわらず、8月10日午前 74名、8月11日午前 51名と、多くの方々にご来場いただきありがとうございました!
化学に興味を持った方は、3年生、既卒者向けのプログラムも実施しております。
どなたでも無料でご参加いただけますので、ぜひ次年度もお気軽にお申込みください。

担当講師
左から、内藤、袴塚、佐川

私達の身の周りにある「分子」は、とても小さいものですが、その一つ一つが、エネルギー変換装置として働くことができるすごい力を持っています。教科書にマークするだけで、勉強した気分を味わうことのできる魔法のペン(蛍光ペン)は、紫外光の光エネルギーを吸収して可視光の光を放出しています。分子の形を工夫することで、いろいろな色の光を放出するように微調整することができるところが、分子装置の魅力です。英語の資料ですが、蛍光ペンのインクの分子構造が”The chemisty of highlighter colours“として紹介されているので、一度チェックしてみてください。
ここで紹介されている分子は、「光エネルギー → 光エネルギー」のエネルギー変換装置ということができます。紫外光のような短い波長(=高エネルギー)の光エネルギーを、それよりも長い波長(=低エネルギー)の光エネルギーに変換する、波長変換装置ということもできます。また、分子の構造に注目すると、ベンゼン環(芳香族環)が沢山入っています。なぜ、芳香族化合物が蛍光ペンに使われるのか?あるいは、分子の形と蛍光とはどういう相関があるのか?は、大学で勉強するとバッチリわかります。それがわかれば、皆さんは、「光エネルギー変換分子装置の設計と制作」を自在にできる技術を手に入れることができるのです。
また、学生実験で、以下のような実験しており、化学の面白さをエンジョイできます!
・コーヒーからカフェインを取り出そう!
・カフェインを原料にして蛍光分子を合成しよう!(化学発光に使える蛍光分子の合成)
・合成した分子を蛍光剤にした化学発光

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