高大連携 大学訪問 福山明王台高校

12月15日(金)高大連携で広島県立福山明王台高校の1年生3名が研究室訪問に来ました。

学ぶということは、答えのあるものを学ぶということが多いと思います。
定期試験や模試などこれから高校で受験していくと思われますが、全部、模範解答があり、答えがある問題です。

しかし、世の中、答えのない問題の方が多いと思います。
大学の研究者は「答えのない問題」というものに対して必死に挑んでいて、実は答えがわからないことを研究しています。実は、こうすればうまくいくだろうと思って実験をしても、思った通りの結果になることの方が少ないです。
こうした答えのない問題に挑んでいる人は大学に所属していなくても、何らかの分野の研究者だと思います。

例えば、
お笑い芸人=人を笑わせることを必死に考える研究者(答えはありません)
スポーツ選手=技術の向上と最高のパフォーマンスを考える研究者(答えはありません)
子育て=子どもの健全かつ優良な成長を必死に考える研究者(答えはありません)
セールスマン=どうやって商品を買ってもらうかを考える研究者(答えはありません)
料理人=おいしさを追求する研究者(答えはありません)
受付=様々なお客様に対して臨機応変な対応をするにはどうしたらよいかを考える研究者(答えはありません)

こうしてみると、世の中、答えのない問題に対し、論理的思考と仮説に基づき挑んでいる研究者だらけだと気がつきます。自分は化学の研究をしていて、化学の研究は素晴らしいし、楽しいと思っていますが、世の中、化学研究者だけだったら社会はまわりません。多種多様な研究者(色々な業種の人を指しています)がいて、社会がまわっているのです。

文系に進むか、理系に進むかようやく決めた段階だと思いますが、工学部の化学・生命系は入学後に化学系か生命系かどちらに進むか考えられるところが他の一般的な大学と異なるところかと思っています。
これから勉強をしていき、化学も面白いけど生物も面白いな。どっちに進もうか?などと悩んだときには、当学科の受験を考えてくださるのも選択肢の1つかと思います。

プッシュ通知を