日時 平成29年11月 6日(月)15:30〜17:30
会場 信州大学繊維学部講義棟31番講義室
講演1:15:30-16:30
演題:カーボンナノチューブのマイクロ波加熱による高速合成
講師 太田 和親 先生
信州大学大学院総合工学系研究科スマート材料工学講座・教授
講演2:16:30-17:30
演題:太陽光の有効利用を指向したカーボンナノチューブ光触媒の開発
講師 高口 豊
岡山大学大学院環境生命科学研究科物質エネルギー学講座・准教授
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【学会メモ】
- 繊維学部の学生さんは、とても熱心に聞いてくださり、感動しました。化学する気持ちが育っている。これは、繊維学部の先生方の教育の賜物なのだと思います。
- 平井先生、野村先生、宇佐美先生に久しぶりにお目にかかれて、大変光栄でした。
- 助手としてお世話になっていたころとは随分様変わりしておりましたが、15年ぶりに伺って、大変懐かしく、感慨深いものがありました。
太田先生の電子レンジでCNT合成のお話、おもろポイント。
- ポリスチレンとニッケルナノ粒子とを混ぜてチンすると、ニッケルナノ粒子のサイズがほとんど変わらないでCNT成長が可能。電子レンジを使えば、シンタリングしにくいという可能性が示されていて、これは使えるかもと思った。
- ニッケル錯体のカラムナー液晶からCNTができる話。これは絶対ジャイロイドをやるべき!と感じた。水の濾過膜で最高のものができそうだ。
- CNTの成長メカニズムがとても勉強になった。原子状炭素がNiに固溶して、温度が下がると、表面で結晶化&結晶成長が進む。固溶しやすいのは、Fe, Co, Niで、これらはCNT合成の触媒になるが、Cuは固溶しないため触媒にならない。これ、もっと真剣に考えたら、カイラリティー制御まで行くかも。少し勉強が必要。
村上先生に教えて頂いたポイントメモ
- 触媒は、バンドエネルギー準位だけではなくて、電子密度のコントロールがとても大切。
- 例えば、BiVO4にAuをくっつけると、BiVO4から電子を抜くので、酸素生成活性が上がる。それが、堂免先生のシート状デバイス作製に効いている。(CNT光触媒では逆に電子を入れ込んで、水素生成活性を上げる効果も期待できる)>これ、Auを使ったZ-schemeを是非ともやってみないといかんよね。
- BiVO4にくっつけるものは、Ptも良い。あるいは、SnO2でも良い。
- pn接合を使って、電子を抜いたり入れたりして、活性をコントロールするアイデアを追加した検討をやってみるべき。
- BiVO4のナノ粒子について、合成は、固相法のほうがうまくいくかも。化学メーカーと相談してみても良い。
- ナノ粒子で活性が出ないのは当然といえば当然で、電子や正孔を貯める力が弱くなるから。金属触媒をくっつければ解決。例えば、BiVO4ナノ粒子にPtナノ粒子をくっつければきっとうまくいく。>やってみなければ。
その他
- 太田先生の退職パーティーは3月2日(金)だそうです。
- 繊維学部のスタッフの雰囲気は、素晴らしいと改めて感じました。懇親会で、教育や研究について、熱く語る、とことん語る、「教授」の先生方。だからこそ、繊維学部は、異彩を放ち続けているのだと感じます。
【旅メモ】
- 宿泊先は、ホテルサンルート上田 ☆★★(部屋は、狭めだが、まあ許せる範囲。朝食は美味しかった。)
- 信州蕎麦の草笛 上田お城前店 ☆★★(いつも行っていた草笛ではなく、あえて、新しくできた方に行ってみました。もりそば650円。お腹いっぱいで発表に支障がでるほど?美味しかったです。)
- だんまや水産上田店☆★★(村上先生、太田先生と打ち上げ。チェーン店かもしれませんが、美味しいですし、感じの良い店でした。)
- 上田の空の青さは、本当に素晴らしい。いつも懐かしく思っていましたが、今回、天気が良くて、きれいな青空を見ることができました。
- 名古屋駅の乗り換え、「特急しなの」のホームでお弁当を買おうとしてもいまいち良いのがなかった。7分しかなかったので、「たこむす」ととにかく買ったけど、これ、大阪のんやんか!って感じです。
- お土産、悩みましたが、「くるみそば」にしました。完全に自分の好みで選びました。
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