資源の大量消費に支えられて発展してきた近代工業社会は、人類に豊かな生活を提供する一方で、炭酸ガスやフロンによる地球温暖化・オゾン層破壊、大量の廃棄物、酸性雨、化学エネルギー、有用資源の枯渇などの地球規模の環境破壊を引き起こしてきました。これらの環境問題のほとんどは物質そのものやその化学変化が関与して引き起こされたものです。
環境物質工学科では、物質およびエネルギーの変化のありさまを深く理解し、環境問題を化学的にとらえる能力を培い、住みよい環境作りに貢献できる人材の育成を目指しています。たとえば、太陽、水素などクリーンエネルギーに関する教育研究、環境負荷の小さいセラミック材料や高分子材料に関する教育研究、医農薬品の開発に関する教育研究、有害物質の回収固定化および廃棄物の有効利用・再資源化に関する教育研究などを通して行います。
これらの教育・研究を通して、住みよい地球環境作りに取り組みます。